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★ 読書会の記録 ★
2010年

「魂込め(まぶいぐみ)」
目取真俊/作
2010年12月24日
 魂が落ちてしまって意識が戻らなくなってしまった男に、現代の沖縄を象徴させた作品。私たちには、沖縄というよりもっと大きく日本とも言えるような気がしました。

「牡蠣(かき)」
アントン・P・チェーホフ/作
2010年11月26日
公開読書会A
 図書館のおまつりの企画に合わせた公開読書会そのA。当日参加の方々が多かったので、朗読の後、読書会。ロシア文学に関心をお持ちの参加者が多く、チェーホフの魅力に迫れたと思います。

「バースデイ・ガール」
村上春樹/作
2010年11月25日
公開読書会@
 11月は図書館のおまつりの企画に合わせた公開読書会。朗読の後、読書会という流れ。村上春樹の作品に惹かれて参加された方が多かったと同時に、作品に批判的な意見が多く出たことが面白いなと思いました。

「蟹工船」
小林多喜二/作
2010年10月15日

 話題になっているので読んでおいたほうが良いのではないか、という意見で取り上げることになりました。多喜二の生涯、映画との比較なども含め、盛りだくさんの内容になりました。


「朗読者」
ベルハルト・シュリンク/作
2010年9月17日
 かつてのナチス時代を、その当時のことを知らない若者がどう理解し納得するかということを追求した作品。こういった前向きな意志が、日本人には欠けているのかも。元看守だったことにより、裁判にかけられ服役することとなったハンナの心理について議論になりました。

「小さなミーラとの会話」
「裸の少年との冒険」
2010年8月27日
 メンバーが翻訳したドイツの小説を取り上げてみました。ちょっと小児性愛を思わせる物語でしたが、子育てや子どもと大人の感覚の違いに焦点となり、思わぬ方向に発展し楽しい読書会となりました。

映画「ラースと、その彼女」
 (ディスカッション)
2010年7月23日
 雪国の田舎町に暮らす人づきあいが苦手なラースは、子どものように純粋な心を持つ。ある日、そんな彼が彼女としてつれてきたのは等身大のリアルドールだった。人が成長するためには必ず踏まなければいけないプロセスがあること、それは何歳であっても遅くはないということに気づかされました。

「ベンジャミン・バトン」
フィッツジェラルド/作
2010年6月25日
 老人に生まれて若返っていく男の人生を寓話的に語る。滑稽な描写も、時代時代に変わっていく父親との関係も、妙に実感できるところに、フィッツジェラルドの力量を感じ、作者の人生感が色濃く感じられるように思われました。

「アウル・クリーク橋の一事件」
アンブローズ・ビアス/作
2010年5月21日
 突然の死という衝撃的な現象を主人公の主観から語った、ビアスの傑作と言われる短編。死を経験してそれを表現できた人はこの世にいないはずなんですが、読んでいてとてもよくわかる。その感じに冷や汗が出ました。

「バースデイ・ガール」
村上春樹/作
2010年4月23日
 中学3年の国語の教科書に入っている作品。バブル時代に書かれた小説であることを実感させられ、あの頃とはだいぶ違う現在、中学生のお子さんがいるメンバーの参加が多かったこともあり、子どもたちはどう読むのだろうかという話で盛り上がりました。

「脂肪のかたまり」
モーパッサン/作
2010年3月19日
 作家の吉目木さんの講演の中、短篇の代表作としてあがっていた作品。馬車の中での人々の関係性から、差別意識など、様々なことが読み取れました。人によって読み方がだいぶ違うことにも驚かされました。

「体の贈り物」
レベッカ・ブラウン/作
2010年2月19日
 エイズのケア・ワーカーである主人公が病人と出会い、その人を最大限尊重するため、自分のとるべき態度を模索するというテーマの連作短篇。介護の問題に限らず、人間関係の公平性を意識して考え続けることに発見がある。日本よりもむしろアメリカに、こういった人と人を結ぶための文化が残っていることに驚かされました。

漫画家 さそうあきらさん
 (講演会)
2010年1月23日
 新百合ヶ丘の映画館で『コドモのコドモ』をメンバーと観に行ったときに、映画の後、監督とさそうさんのトークがありました。それですぐに、講師をお願いしました。快く引き受けて下さり、感謝。


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