月1回開催している読書会では、その本の担当になった人が簡単なレポート(作者経歴や小説の感想など)を発表し、その後、みんなでそれぞれどう読んだか語り合っています。毎回発見があるのはもちろんですが、小説が立体的に見えてくる面白さがあります。



 小さい子どもを持つメンバーを中心に、子どもに関する本などを読み、本のこと、子育て中の自身のことを語り合ったりする、息抜き的な読書会です。案外、子育ての悩みがスッキリできちゃったりして。
−これからの予定−
2017年
 6/23
(金)
 「文章教室1」(「動物記」より)
高橋源一郎/作
 7/21
(金)
 「コンビニ人間」
村田沙耶香/作
 8/18
(金)
 未定
時間:13時半〜15時半
場所:町田市民フォーラム3F 多目的実習室



  こんな本を読みました 

「沼から戻る」 「羅生門」
「記念」 「静かな生活」 「ロミオとジュリエット」
「パン」 「サマードレスの女たち」 「死者の奢り」
「でぶ」 「三四郎」 「あまりもの」
「見知らぬ場所」 「フラニーとズーイ」 「吾輩は猫である」
   「小僧の神様」 「故郷」 「ポピーシード」


「沼から戻る」(「抒情文芸」第150号掲載作品)
武田祐子/作
2017年5月26日
 武田さんの朗読で始まり、朗読してもらったことでより物語に入り込むことができ、作品執筆のちょこっと裏話なども聞けて、贅沢な時間を共有しました。
   ***
4/28 どこでも読書会in古本屋カフェsunnydayring は、
7月発行の冊子21号に掲載される予定です。
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「羅生門」
芥川龍之介/作
2017年4月21日
 高1の国語の教科書に載っているのは、主人公がちょうどその頃の年齢で、子どもの世界から大人の世界に変わる時期が描かれている。という話から、その頃自分たちはどうだったか、40代から50代になった頃も変化の時期ではないだろうか、などの話で盛り上がりました。
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「記念」(「黄金の少年、エメラルドの少女」より)
イーユン・リー/作
2017年3月17日
 中国の社会情勢や日本との価値観の違いについて、作品中の視点が男性から女性に変化していく面白さや、男女のこと恋愛のことなど、話題は多岐にわたりました。
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「静かな生活」
大江健三郎/作
2017年2月24日
 20歳の女性の視点で描いているのが面白い。障がいを持った子が産まれて、作家の人生も作品のテーマも変わってのではないか(転機だったのかも)という話もありました。
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「ロミオとジュリエット」
シェイクスピア/作
2017年1月27日
 ジュリエットがまだ13歳だということにも注目。まだ分別するには子どもの年齢だけれど、恋をする時期でもある。だから行くところまで行ってしまった(死を選んだ)のではないか、という話題になりました。
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「パン」
レベッカ・ブラウン/作
2016年12月16日
 女子校でよくあるいじめの話かと思いきや、読んでいてこちらまでドキドキするほどの恋の物語でした。誤読した人は、結婚をしていても、実はホンモノの恋愛をしたことがないのではという話になりました。
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「サマードレスの女たち」
アーウィン・ショー/作
2016年11月25日
 どうしても女性視点で読んでしまって、男性心理がなかなかわからない。唯一の男性メンバーの感想から、男女の視点の違いなどの話になりました。
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「死者の奢り」
大江健三郎/作
2016年10月21日
 いろいろなテーマが入っていて、どこを重点に読めばいいのか難しかった。読解をするのに、大江健三郎はきちんと書かれているからとても勉強になる。など、読解の大切さの話でも盛り上がりました。
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「でぶ」
レイモンド・カーヴァー/作
2016年9月23日
 日常の出来事がよく描けている。話しているうちに、自分の考えや思いが整理できて、理解したり変化したりすることはよくある。何気ないお客の話から、本当は自分がどう思っているかが語り手は理解したのだろう、という話になりました。
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「三四郎」
夏目漱石/作
2016年8月19日
 三四郎という、田舎の単一的な価値観から東京の多様な価値観を垣間見て、戸惑いながらもどうするべきか考え続けている様子が、明治の頃の日本を表している。個人ということ、価値観についてなど、自立しているというより未だに共依存のような状態なのでは、という話も出ました。
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「あまりもの」
イーユン・リー/作
2016年7月29日
 主人公の主体性のなさ加減は日本人にも通じるものがあるけれど、日本人に比べ、中国人はもっとドライなのでは、など、文化の違いなどの話も出ました。。
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「見知らぬ場所」
ジュンパ・ラヒリ/作
2016年6月24日
 一人の男性の、娘と父、孫と祖父、男と女の関係が描かれていて、その距離感がおもしろかったという意見、自分の父親は、母親を通して認識しているという話にもなり、作家として、女性の立場からなかなか解らないお父さんを描きたかったのかもという意見が出ました。
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「フラニーとズーイ」
サリンジャー/作
2016年5月27日
 書かれた当時のアメリカは、キリスト教だけでなく、東洋の宗教や哲学も取り入れたある意味混沌とした価値観だったのだろう。青年期にある価値観の転換期。でもこの兄妹は甘やかされて育っている。「エゴ」についてなどの話が出ました。
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「吾輩は猫である」
夏目漱石/作
2016年4月22日
 猫の視点を使ってリアルな描写をしている。西洋化の危機感を訴えていたのでは。セリフがみな同じトーンで誰がしゃべっているのかわからなくなる。などの意見が出ました。
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「小僧の神様」
志賀直哉/作
2016年3月25日
 小僧にたっぷり寿司を食べさせてあげたAのもやもやは、上から目線でのことと気付いたことからきたのかもという感想から、出席した男性から、自分が部下に奢る時も無意識に上から目線の思いがでていないとは言えないという意見がありました。また、小僧が二度とお店に行かなかったのにも、深い意味があるよねという意見も出ました。
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「故郷」
魯迅/作
2016年2月26日
 原文を直訳すると「しゅん坊ちゃん」になるところ、多く読まれている竹内訳では「しゅんちゃん」になっていて、坊ちゃんがあるかないかで、語り手の心情の解釈がちょっと変わってくるよねという話になり、でも訳された頃は、坊ちゃんをつけなくても理解できるような情勢だったのかもね、という意見もありました。
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「ポピーシード」
(「生まれるためのガイドブック」より)
ラモーナ・オースベル/作
2016年1月22日
 重度障害で寝たきりの娘の介護を考えれば、大人の女性の体より子どもの体の方がいろんな意味でいいとは思うけれど、だからといって、成長を止めること(自然に逆らうような状況)を選択するのはどうなのかという意見で盛り上がりました。
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−これからの予定−
2017年
 6/23
(金)
くすのきしげのり作品を持ち寄って
 7/21
(金)
夏休みワークショップ
 8/18
(金)
夏休みワークショップ
時間:10時〜12時
場所:町田市民フォーラム3F 多目的実習室



 こんな本を読みました 

「きみの行く道」 「エリック・カール作品」
「さるかに」 「島ひきおに」 「はっぴぃさん」
「せなけいこ作品」 「青い鳥」
「林明子作品」 「ラプンツェル」 「井上洋介作品」
「シンデレラ」 「もりのてがみ」 「キャベツくん」
「北風と太陽」 「てぶくろ」




「きみの行く道」
ドクター・スース/作
2017年5月26日
 何でも出来る、何をしてもいいとエールを送る中、「待つ」ことには否定のメッセージが描かれています。受動的ではいけないと伝えているということで、特に恋愛は待つのはダメという話にもなりました。
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「エリック・カール作品」 2017年4月21日
 「はらぺこあおむし」など物語性はあまりないけれど、本に穴があいていて読み聞かせている時に子どもが指を入れた、など、触覚でも伝わっているという話にもなり、小さい時に感性を育てるのが大事と改めて関心しました。
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「さるかに」
松谷みよ子/再話
2017年3月17日
 3月末の図書館まつりで昔話の「さるかに」を取り上げることから、絵本を参考にして、一足先に物語について話合いました。敵討ちについて、差別について、人に寄り添うことについてなど、改めて、伝承されているお話の奥深さを感じました。
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「島ひきおに」
山下明生/作
2017年2月24日
 異質な者を受け入れないところが日本人にはある。鬼というのは何なのだろう?というような話にもなりました。
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「はっぴぃさん」
荒井良二/作
2017年1月27日
 どこかで戦争をしていたりもする(戦車が描かれている)。そのような状況でも、幸せを感じることが生きることなのでは。子どもの本では珍しいという話も出ました。
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「せなけいこ作品」 2016年12月16日
 お説教のような絵本ではなく、子どもの感じる世界をそのまんま描いたということに納得。子どもの”好き”を広げる世界観に感動しました。懐かしいと感じるメンバーが多く、作者の作品と知らずに、よく読んでいたのかもという感想もありました。
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「青い鳥」
メーテルリンク/作
2016年11月25日
 <青い鳥を探しに行ったけれどどこにもいなかった。実は幸せはすぐ身近にある。>という話だったという記憶だけは鮮明にありましたが、こんなに深い話だったとは・・・。戯曲だし、子どもが主人公ではあるけれど子ども向けじゃないねという話になりました。
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「林明子作品」 2016年10月21日
 女の子が活躍する絵本が多いこと、後ろ姿など表情がわからない絵が逆にとても心情が伝わってくるなど高評価であった反面、こんなに良い子じゃないといけないのかと(女性や姉に対する息苦しさを感じ)、辛くなったという方もいました。
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「ラプンツェル」
グリム童話
2016年9月23日
 ラプンツェルとはレタスのこと、そしてレタスの語源はミルクだそうです。子どもを身ごもった女性の狂気、娘を幽閉する魔女、など女性の存在感が圧倒的に強い物語。そして12歳になった娘を塔にとじこめることの意味とは母と娘について物語から考えました。
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「井上洋介作品」 2016年7月29日
 今回は1冊に限定せずに、メンバーが気になった絵本を持ち寄って紹介し、話し合いました。絵の傾向や伝わってくるものなど、1冊に限定しなかったことで見えたのもおもしろかったです。冊子の特集にいいねという裏話も。
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「シンデレラ」 2016年6月24日
 ペローやグリムの物語が主流だが「世界各国に似たような話があるということは、神話のように語りつがれたものだった」と書かれた本から、灰(かまど)の意味するところ、靴を落とすことを意味するところ、などの話にもなりました。
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「もりのてがみ」
片山令子/作
2016年5月27日
 友だちがいない独りぼっちのように大人は思いがちだけれど、自然とコミュニケーションをとっていて孤独ではない。自然と対話している。という話で盛り上がりました。この位の年齢の子が描きそうな絵だから、本当の子どもが描いたうように見えるけれど、片山健さんがそういう風に描いていると思う。という意見も出ました。
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「キャベツくん」
長新太/作
2016年4月22日
 ブタヤマさんとの関係がとてもいい。食べるということは愛情表現でもあると思う。絵が遠景で描かれていて、広々とした感じがする。ページをめくると絵が繋がっていて、歩いている様子もおもしろい。などの感想が出ました。
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「北風と太陽」
イソップ童話
2016年2月26日
 北風が悪くて太陽が良いような教訓になっているものが多くある中、北風が良くて太陽が悪いパターンの絵本も。どちらかだけが良いわけではなく、状況によって様々だよねという意見で盛り上がりました。
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「てぶくろ」
ウクライナ民話
2016年1月22日
 現実にはてぶくろに入ることは不可能だけれど、いろんな人種・民族を表している動物(大型や弱肉強食関係の動物)たちがみんな入る状況は、心の奥深いところでホッコリできるものだと実感しあいました。
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2015年  2014年  2013年  2012年  2011年  2010年  2009年



※)読書会への参加申込みの連絡は必要ありません。
興味のある方は直接お越しください。
参加費:1,000円(年会費)

●町田市民フォーラム 住所:町田市原町田4-9-8(サウスフロントタワー町田)
●まちだ中央公民館(生涯学習センター) 住所:町田市原町田6-8-1(町田センタービル6・7・8階)


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